Macの消去インストール(初期化)方法と、データは残したままOSを上書きインストールする方法の2種を記載します。
- 主な検証環境
- OS X 10.11.6 El Capitan
確認事項
Mac OSの再インストールには以下の2種類の方法があります。
- Mac内のデータは消去され初期化(消去インストール)
- Mac内のデータは全て残したままOSのみを入れ直し(上書きインストール)
不具合発生時の両者の長所と短所
▼ ざっくりとした項目抜粋の記載となりますが..
【消去インストール】
- 長所
- 初期化直後のデータを全く戻していない段階で既に不具合発生の場合は、
『Mac自体の故障』または『ネット環境やその他外的環境要因』と判明し、
『Mac OSや中のデータ・アプリ等ソフトウェア』には全く問題が無い事が判る
- 初期化直後のデータを全く戻していない段階で既に不具合発生の場合は、
- 短所
- Mac内のデータが全消去される
- 『初期化以降の各種再設定』や『データを戻したい場合は戻す作業』が必要
- Time Machine内の『不具合発生時刻以降のバックアップを丸ごと復元』すると不具合が再発する可能性あり
(その際は初期化後にTime Machine内にあるデータを丸ごとではなく
『必要なデータを個別に選別』して戻します)
【上書きインストール】
- 長所
- Mac内のデータが消えない
- 単にOSのみの不具合で発生する症状に対してであれば上書きインストールで改善
- 短所
- OS以外に不具合がある場合は改善しない
(別のユーザーアカウント内では問題が発生せずメインアカウント内限定で発生する問題。その他アプリやプラグインやライブラリファイルの不具合起因で発生する問題etc..では改善しない可能性大)
- OS以外に不具合がある場合は改善しない
不具合の症状や状況に対して行うトラブルシューティングはケースバイケースで多岐にわたるので、あくまで一般的且つ相当ざっくりで大まかな記載となりますが
『OSインストールの2種類の違いと特徴』をご理解頂き、自身に適切な方法でのOSインストールを行う事を目的にその方法を記載いたします。
※ 備考
極論過ぎる感がありますが簡潔に述べると
- 初期化で改善なし = 『Macの故障』『外的環境要因』のいずれか
- 初期化で改善あり = 『OS』『各種データ』『アプリ』『ライブラリ(設定データ)』などソフトウェア起因
と不具合の原因がどこにあるかの切り分けも可能となります。
(ここでは説明の便宜上、『人的要因(設定ミス等)』『iCloud自体の問題』『Apple ID自体の問題』は無いとします)
準備が整いましたら【Pages 2】に手順の記載がありますのでご確認下さい。
Pages: 1 2
- 投稿タグ
- Mac, ディスクユーティリティ, 初期化, 初期設定